シクラメン観察日記


作詞 鍋島千亜希


新しく買ったノートの1ページ目、真ん中に
いつか咲かすあの花の名前を小さく書いてみた
次の日から始まった私の日記には
花の成長記録と、私の日常を書くのだけれど


実は今にも すごく不安で泣き出しそうなんです。
ちゃんと咲いたら 心から笑えるかな?


どんな色の花びらが 私を包んでくれるのか
すべてわかるには、まだまだ時がかかりそうです。
今はただ、咲くことだけを願い続ける
そして見るの あの花を
いつか そう、いつか 咲くと信じて


育ててから10日目 つぼみができました。
いつか咲かすあの花は、日に日に大きくなってます。
待ちに待っていたその日は 3日後のPMでした。
息吹くだけで消えそうな 儚く揺れる白い花


これで私 「幸せです」と言えそうな気がします。
何かを愛することを覚えました。


白い花の前で笑ってる私が
これから毎日、続いていくと思うの きっと
だって花が咲いたから


真っ白なこの花びらが 私を包み込んで
生きる勇気を 半分注いでくれました。
あなたに会えたことで 光が見えた
それは今も見えるの
しっかりとしたあの光


そんなことを想像するけど
私には花を育てることなんてできない
だから何も愛せない、見えないまま
止まってる








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